株式会社青春

<天川村の廃校><上牧町の空き家>を使って、写真展、行います


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青春写真教室の卒業制作写真展の気合の入り方は尋常じゃない。

まず、なぜか「実行委員」がいる。

実行委員は「会計班」「設営班」「企画班」「宣伝班」などに分かれ、
しばしば集っては、夜な夜な「今年の卒展をどうするか」の話に明け暮れる。


2月に入ると毎日のように生徒が作品の相談に来て、
講師であり、青春代表である田村はその対応に明け暮れる。


あえて言うなら”たかが”写真教室の1年間のお披露目の場だ。
主婦や、会社員や、学生。
それぞれ自分のフィールドを持ちながら、あくまで趣味として通う写真教室。

けれど講師も生徒もこの「卒展」に全身全霊で取り組む。

生徒が作り上げる作品は、この1年間の「写真技術」の成果を表すものではない。

1年間様々な表現方法や技術を学んだ上で、
「自身が本当に作り上げたいものは何か」
「伝えたい胸の内は何か」
「作り上げることで達成することは何か」
そんなものと対峙し、悩み苦しみながら作品を作り上げていく。

青春写真教室は厳しい、と巷で言われる所以もこの辺りにあるのだろう。

けれど毎年の卒展を通し、これを乗り越えた時の生徒の喜びや達成感を私たちはこの目で何度も見てきた。

中には長年あった家族間のわだかまりが消えた生徒、
大切な人との別れを写真集を作ることで乗り越えた生徒、
自分自身を肯定できるようになった生徒など、
この作品作り自体が人生の節目となった生徒もたくさんいる。



もちろん、ただただ楽しんで写真を撮り、楽しい気持ちのまま
「どうぞー」と軽やかに作品を提出する生徒もたくさんいて、
それはそれで写真の楽しさをみんなに伝えてくれる。

結果としてそんなバラエティにとんだ「写真展」は、
写真に興味のない一般の方でさえ、ついつい見入ってしまい、共感してしまう、
「写真展を超えた写真展」なのだと、手前味噌ながら感じている。


さて、今年は二ヶ所の会場をキャラバンするという初の試みを考えている。

そもそもの発端は、2年前に苦労してリノベーションした倉庫の一部屋根が飛んでしまったから、という
なんとも切実な問題に直面したことから始まっているのだが、
結果としてこのことが面白い挑戦をさせてくれることになった。


一つ目の会場は青春が温浴事業に関わっている天川村の廃校、旧天川西小学校。
昭和17年に建てられた、総ヒノキの木造校舎は今も地域の方の手で美しく保たれている。






実は以前にも写真家の藤代冥砂さんをお招きしてこちらで写真のワークショップを行なったことがある。

美しい景色と、誰しもが懐かしさを覚える木造校舎は、撮影対象としてのポテンシャルも素晴らしかったが、
写真展示の場としてもとても魅力的だ。

交通の便が悪いことや、神戸の生徒はもちろん、奈良の生徒からしても「秘境」と呼べるような場所に位置するが、
この美しい村で「写真展を行なったこと」、そしてお客様からしたら「写真展を見たこと」は
きっと一生の記念に残る体験になると確信している。

トンネルを抜けた先に訪れる幻の二日間の写真展。

この体験を通して、多くの方に「天川村」が思い出深い場所になってくれればと願う。



そして2会場目はナナツモリのある上牧町の空き家「飯田邸」。





こちらは上牧町と奈良県立大学が行う空き家活用プロジェクトの一環として展示を行うことになった。
毎年多くの方が訪れる卒展がこのような形で地域の方とコラボし、少しでも地域貢献のお役に立てるならとても嬉しいことだ。

写真教室の卒業制作展は、内側から見ると我々株式会社青春の企業理念をダイレクトに表出させている大切なイベントであり、
外側から見ると様々な場所や地域の方を結びつけることができ、また集客力もある魅力的なコンテンツであると考えられる。


12年間続けてきたこの卒業制作展が今後どのような形で発展していくのかわからないが、
ぜひこの卒展に関わった多くの方が何か熱いものを感じてくれたら嬉しい。





今年も会場でお待ちしています。



旧天川西小学校

会期    2019年3月16日[土]-3月17日[日]
会場    奈良県吉野郡天川村大字和田477番地 てんかわ天和の里
時間    10:00−17:00(17日15:00まで)
アクセス    京奈和道路御所南ICより約60分



飯田邸

会期    2019年3月23日[土]-3月30日[土] 期間中無休
会場    奈良県北葛城郡上牧町大字上牧2576
時間    10:00−17:00(30日15:00まで)
アクセス    西名阪自動車道香芝ICより約12分



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