「書架 -syoka- 」ネーミング・ロゴデザイン
CATEGORY クライアントワーク | TAG プロジェクト 企画/デザイン室
奈良県下No.1のブライダル会場である「ザ・ヒルトップテラス奈良」をはじめとしたブライダル事業を軸に、
飲食業・写真スタジオ事業など幅広く事業を展開されているディライト株式会社様。
今回新たに東大寺の横、築100年以上の武家屋敷を改装した飲食の複合施設をオープンするにあたり、
ネーミング・ロゴデザインを担当いたしました。
写真提供:ディライト株式会社
「お茶を軸としたテイクアウトティースタンド」
「手巻き寿司を軸としたレストラン」
「利き酒とおでんのBAR」
という3つの業態がすでに決定した上でのご依頼ということで、
それら全てを包括する共通コンセプトを設け、複合施設としての一貫性を持たせることが今回のミッションでした。
目指したのは奈良を体現するシンボリックな飲食店となること。
「奈良」というと、「大仏」「鹿」などがパッと思い浮かびますが、
奈良の一番の特徴そして魅力は積み重ねられてきた「歴史」にこそあると考えました。
そこでテーマを「奈良を、伝える」とし、古の奈良を伝えてきた『書物』をテーマに店舗を展開することに。
万葉集をイメージしたティースタンドを「言の葉(ことのは)」、 風土記をイメージした手巻き寿司飲食レストランを「花の月(かのつき)」、 古事記をイメージした利き酒とおでんの屋台を「天の戸(あまのと)」とし、
この3つの入れ物として店舗全体を「書架(しょか)」と名付けました。
各ロゴデザインは「家紋」をイメージし、それぞれの特徴を端的に表現しています。
「書架」のロゴは《万葉集・風土記・古事記》の3冊が積み重なったイメージに。
また、店内で使用するカラーを奈良時代の伝統色で統一することや、
南都八景のモチーフを使うこと、おみくじをつける、など、
ネーミング・ロゴデザイン以外のアイディアも随所に採用していただきました。
3つの業態をつなぐためには横軸の共通テーマを持つことが求められましたが
そのテーマ自体が「時間軸」という縦軸を有するものにしたことで、
古から現代に続く「歴史ある奈良」との繫りも感じていただけると思います。
古の文化を尊び、新たな文化を紡いでいく。
書架が奈良の新しい名所として皆様に親しんでいただき、
ここからたくさんの物語が生まれることを願っています。
WEB SITE : https://syoka-nara.com/
|| コンセプトストーリー ||
これまでの奈良、これからの奈良。
奈良時代に編纂された3つの書物。
日本の詩歌の原点「万葉集」。古の風景に心馳せる「風土記」。胸躍る神話や伝説「古事記」。
古から伝えられてきた、ことば、風景、歴史。
そこには現代の日本人をも惹きつけて止まない、 奈良の、そして日本の美しさ、面白さが詰まっています。
「書架」は、奈良公園の真ん中、伝統ある武家屋敷を舞台に、これら書物をイメージした飲食店。
万葉集をテーマに、大和茶の美味しさを味わい尽くす tea stand「言の葉(ことのは)」。
風土記がテーマの、風景を感じさせる彩り豊かな手織寿司をご提供する「花の月(かのつき)」。
そして、神様もついつい立ち寄りたくなる古事記がテーマの利き酒 BAR「天の戸(あまのと)」。
繋がれてきた伝統を大切にしつつ、 訪れた皆様とともにこれからの奈良の新たな1ページを作ってまいります。
client:ディライト株式会社
ネーミング/コンセプト設計:田村 明日香
ロゴデザイン:川本 木綿子
写真:田村 ヒロシ・川本 木綿子
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